後十字靭帯損傷

目次

受傷早期(受傷~3週頃)

①コンディショニング

荷重・装具(ニーブレース)

疼痛の強い場合には一時的に行うこともある

抗炎症薬の内服などで疼痛が軽減できれば、痛まない程度で荷重、外固定も除去

アイシング

目的:疼痛、腫脹の軽減

受傷直後は疼痛や腫脹を伴うことが多いため、弾性包帯などで圧迫・固定して行う(15分/1回)

※可能な範囲で繰り返し行う

足関節、足趾の自動運動

目的:下肢全体の静脈還流量を促し腫脹の軽減する

タオルギャザー、足関節の底背屈

タオルギャザー
足関節の底背屈

膝蓋骨モビライゼーション

目的:膝蓋骨周囲の軟部組織の癒着などの予防

膝蓋骨を上下左右に動かし、可動性を維持させる

下腿三頭筋のストレッチング

タオルを用いて実施

②膝関節の可動域運動

痛みが軽減した段階からスタート

Active extension

膝60°までの屈曲角度からスタート

動画ではチューブを巻いてあるが不要

Active flextion

受傷後3ヶ月間は禁止

Passive flextion

座位で下腿部を下垂させることで他動的に可動域改善を図る。60°以上屈曲させないように注意

画像の下:下腿近位部にタオルなど支持物を置いた状態から、少しずつ臀部を前方に移動し下腿を下垂させる

画像ではチューブを巻いてあるが不要

【注意】積極的な膝関節屈曲の自動運動などは絶対に行わない

③筋力強化

大腿四頭筋(等尺性収縮)

①セッティング:脛骨近位部にクッションや枕を置き行う

④患部外トレーニング

患部に支障がない程度で股関節、体幹、上肢などのトレーニングを行う

受傷後3週以降

炎症症状が徐々に緩和されてくれば、積極的な可動域の回復、筋力向上を図る

①コンディショニング

受傷早期に行っていたことを引き続き実施

6週までは運動療法後に炎症の再発を予防するためアイシングなどクーリングダウンを徹底して行う

膝関節の可動域訓練

Active extension

3週以降は膝120°までの屈曲角度からスタートし、6週以降から徐々に拡大していく。

Active flextion

受傷後3ヶ月間は禁止

Passive flextion

座位でタオルを膝下部に入れた状態で行い、脛骨後方偏位を抑える。120°以上屈曲させないように注意

③筋力強化

レッグエクステンション(3週~)

下腿後面にタオルなどを置き、開始肢位で膝の屈曲角度が60°以上にならないようにする

膝屈筋(ハムストリングス)トレーニング(3週~)

損傷した後十字靭帯の治癒を妨げない為、60°以上屈曲位での筋力強化は約3ヶ月間控える。

①ベッドに下腿を乗せた状態でお尻を持ち上げる

②下腿近位部と下腿遠位部にチューブを巻き行う

③バランスボールを下腿後面でボールを潰すようにして行う

バランスボールを用いたエクササイズ

カーフレーズ(3~6週)

受傷直後免荷が必要だった場合や、疼痛によって荷重制限があった場合は下腿三頭筋の筋力低下が著明。

最大踵部挙上時はできるだけ第1趾に荷重をのせて行う

クオータースクワット(6週~)

体幹が前傾するとハムストリングスの収縮が増強されるため、壁に持たれた状態で行う

①体幹と踵を壁につけ、膝屈曲が45°まで程度まで下ろす

②踵を壁から離して行うことで、より大腿四頭筋の収縮が得られる

12週~

①膝の可動域訓練

Active flextionを開始

②筋力強化

レッグカールも実施可能

③競技復帰準備

ジョギング、ジャンプなど基礎トレーニングが疼痛や関節水腫なく行えれば、徐々に競技動作を行う

問題がでなければ競技復帰

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